契約満了とともに知識や技術が無駄になることも

期間工は、マニュアル通りに仕事を行うことが多く、特別な技能や経験が無くても働くことができますが、正社員と違ってキャリアアップにつながらないという大きな問題があります。また、あまり業績が良くない工場においては、契約の更新ができないケースも少なくなく、せっかく仕事上で学んだ知識や技術などが無駄になってしまいます。こうした問題に対処するには、勤務態度に問題がない期間工の契約更新の実績が豊富なところや、若年の期間工の正社員登用に積極的なところを就職先に選ぶのがおすすめです。なお、キャリア形成の面で不安を感じている人は、期間工の採用試験を受ける前にいくつかの工場の期間工の具体的な業務内容や現場での役割、将来性など気になるポイントを確認しておきましょう。

期間工に対して将来に繋がる研修を行っていない工場も多い

昔ながらの経営方針のメーカーや町工場の中には、期間工のキャリア形成を想定しておらず、正社員のみ勉強会やセミナーへの参加など研修の機会を設けているところも少なくありません。こうした職場では、期間工が担当する仕事の多くがルーティンワークとなりがちで、長く働き続けても将来に繋がるスキルを習得できないことがあります。そうした中、期間工としてやりがいを感じながら働きたい人は、基本給や各種手当の金額だけでなく、スタッフの教育の良し悪しにも目を向けて職場探しをするのがおすすめです。また、各地の工場で期間工として一定期間働いたことがある人が周りにいれば、どのような研修が行われていたか話を聞いてみると良いでしょう。

期間従業員は、契約の期間が短めですが、入社後すぐに社員寮に入居できたり、契約満了時に慰労金が支給されたりと待遇面で様々なメリットがあります。